日本の海で見ることのできる藻場については、海藻の集まりのようにも思えますが、実は海生態系を支える場所になっています。
藻場はさまざまな役割を果たしていて、甲殻類が身を潜めたり、産卵の場所として利用したりするような場所となっています。その他にも、海藻の光合成によっての効果で海の水を綺麗にしていることがあげられます。しかしながら、汚染や埋め立てなどの影響によって、この尊い場所である藻場が失われつつあります。
どうにかこの現象を食い止めようと、全国では磯焼け対策や藻場再生の取り組みが、多くの団体によって盛んにおこなわれています。
磯焼け対策などについては学校の授業で習うような案件ではありません。しかしこういったじぶんたちの生活に密にかかわってくるようなことを勉強することがとても大切ですし、将来絶対にその子のためになります。
磯焼け対策を身近なものとして認識してもらうためにはまずは海に実際に見に行ってみませんか?漁業が盛んな海岸では現在多くの所でこういった対策が考えられています。本やテレビで見るよりも実際に自分の目で見て確認した方が興味もわきますし、印象にも残ります。
もし質問したいことなどがあれば、答えてくれる人もいます。そうやって自分で質問していくことでより興味を持つことも考えられます。
磯焼け現象は周辺環境の変化に伴って発生するため、原因特定のためには広範囲の環境調査が必要となります。そのため、本当に有効な対策手段を講じられるまでには、長い期間を要する事となります。
大量発生したウニの除去、海藻の着生の推進など、基本的な磯焼け対策を行いながら、対策効果のモニタリングを行う事は非常に重要です。海水温度上昇によるウニの大量発生が原因の場合、あらゆる方法でウニの侵入を防ぐ対策が必要になります。
土壌環境の変化で海藻が定着しづらくなっている場合は、人工的な土壌改良が必要となります。このような問題点は、長期的なモニタリングを行わないと見えてこないものです。
大人でも一般企業で働いていたり、海がない地域に住んでいる人にとっては磯焼け対策などはあまり身近なものではありませんし、全く知らないという人も多いのではないでしょうか?
しかし実は磯焼け対策は私たちの生活に大きく影響してくるのです。どういった点で影響してくるのかといいますと、もし魚が全く獲れなくなってしまったからという理由で漁業をやめてしまう人が続出すれば漁業自体が廃れてしまいます。
そうすると魚などの値段がどんどん跳ね上がってしまいいずれ庶民には買うことができないような値段になってしまうことになります。